EU ETSにおけるバイオLNG活用について ~コスト削減、排出量削減、規制準拠の実現に向けて~

カーボンコストが急上昇している中、バイオLNGはEU ETS (EU排出権取引制度)の変化に合わせて航行する船舶に有力な解決策をご提供いたします。   

 

海運業界はこの2024年1月より、EU ETSの適用範囲が海運業界に拡大されるという新たな局面に直面しています。これにより、欧州連合 (EU)及び欧州経済領域(EEA)内の港湾間、並びにこれらへの航路におけるGHG排出量について、海運会社は排出権(EU Allowance)を通じて排出量に応じた対価を支払う義務が課せられます。 

導入は段階的ですが、短期間で急速に拡大しつつあります。 

  • 2024年までに、海運関連事業者は排出権(EU Allowance)の40%を返納しなければならない。 

  • 2025年には、この割合はへ引き上げられます。 

  • 2026年以降は100%へと引き上げられます。   

EUA価格が変動しつつ上昇が予測される中、温室効果ガス排出コストは海運事業者の重要な項目となってきています。 

現実面、お客様にとって行動すべき状況に置かれています。 

このよう状況の解決策として、バイオLNGは強力な代替ソリューションをご提供いたします。 

化石由来のLNGに代わる再生可能かつCO2排出量の極めて低い代替燃料として、バイオLNGは海洋用ディーゼル燃料と比較しても排出量削減に最大80%の効果が期待されます。 

また、これはLNG船向けのドロップイン方式の燃料でもあります。つまり、船舶のエンジン改造が必要なく、新たな燃料補給施設を建設する必要もなく、運航に支障をきたすこともありません。 

さらにFuelEU Maritimeのプーリングメカニズムと組み合わせることで、バイオLNGは単なる脱炭素化戦略を超え、コスト削減の利点となります。 

排出量を1トン削減するごとに、EUAを1トン分購入する費用が削減されます。 これによりバイオLNGの経済的効果が最大限に発揮されます。 さらに、他の分野でもコスト削減効果が期待されます。 

EUAの必要量が大幅に削減可能 

バイオLNGは、タンクから航跡(すなわち燃焼)までの排出量が大幅に低減されるため(排出量がゼロになる場合さえある)、EUA(排出権)の使用量を大幅に削減します。これによりEUA費用が大幅に削減され、他の事業運営に充てる予算を確保することが可能になります。  

価格変動に対するリスクヘッジ 

欧州の排出権(EUA)価格動向は不透明であり、市場の相場変動からEU政策の変更まであらゆる要因の影響が懸念されます。バイオLNGを導入することで排出権取引への参入コストを削減し、燃料費と排出権コストの見通しを明瞭化することが可能となります。  

シームレスな統合 

バイオLNGなら、エンジンの交換や船舶のデザインを再設計する必要はありません。化石由来のLNGと互換性があり、既存の燃料供給チェーンに容易に導入することができます。これにより、導入までの期間が短縮され、改造コストが不要になり、脱炭素化への取り組みがより円滑に進められます。 

コンプライアンスを遵守し、企業の信頼を維持。 

EU排出量取引制度(EU ETS)の義務を怠ると、以下のような影響が及ぶ可能性があります。 

  • 1トンあたりのCO₂排出量について、排出量取引権(EUA)を申請しなかった場合、1トンあたり100ユーロの罰金が科せられます。 

  • 法律上のリスクおよび訴訟リスクは、貴社の業務を煩雑にさせる恐れがあります。 

  • 世論への風評被害とステークホルダーからの批判の可能性 

バイオLNGは、コンプライアンス要件を確実に遵守し、貴社の信頼を損なうことなく法規違反による罰則を課せられないよう常に最善の状態を維持し続けます。 

FuelEU Maritimeは2025年以降、GHG排出量削減目標を年々厳格化することを決定しました。これにより海運業者は、船舶のライフサイクルにおける年間の温室効果ガス排出量の削減目標を達成することが義務付けられます。  

そこでバイオLNGが注目を集めております。FuelEUにおいて、温室効果ガス排出量が極めて低く(あるいはマイナスの場合さえある)再エネ燃料として認証を受けています。これによりFuelEUプーリング制度への利用権が付与され、お客様の所有船においてバイオ燃料を使用した場合にCO2排出量削減分の相当分が還元される仕組みが適用されます。 

バイオLNGを活用することで、下記のことが実現可能となります。 

  • 貴社の船舶複数隻にわたるGHG余剰排出量のプーリング 

  • 余剰分の排出削減量を、FuelEU Maritimeの義務対象となる他の海運事業会社へ売却が可能。 

つまり、単に罰則を免れるだけではなく、柔軟性を確保し、持続可能性という指標を改善し、新たな収益源を確保する可能性があるのです。 

今後の市場動向としては、規制圧力がさらに厳しくなる見込みです。 また、排出量取引制度における排出権価格の上昇や、エネルギー効率基準の強化が予想されます。さらに、お客様や投資家の皆様が持続可能性をこれまで以上に重視する傾向が高まっています。 

バイオLNGは、EU排出量取引制度(EU ETS)の条件を遵守しつつ事業運営コストを削減するソリューションをご提供いたします。 お客様の運航する船舶にバイオLNGを採用することで、以下の事柄が可能となります。