ACTが排出量会計プラットフォームのGreen Project Technologiesを買収

アムステルダム、2023年4月17日――市場ベースのサステナビリティ・ソリューションの世界をリードするプロバイダーであるACTが、Green Project Technologiesの企業支配権を獲得しました。同社はアメリカに本拠を置くソフトウェア会社で、企業の気候会計を単純化するSaaSプラットフォームを提供しています。創業2年の同社は既に米国内でかなりの顧客基盤を開拓しており、地域や業界を超えて、主要な枠組みに沿って報告を行う幅広い企業をサポートしています。それらの枠組みとは、CDP、「温室効果ガス(GHG)プロトコル」、EUの「サステナブルファイナンス開示規則(SFDR)」などです。 

  

この投資は気候変動対策を実現する、全体的で、統合された、包括的なアプローチを提供するというACTのコミットメントと一致します。さらに Green Project Technologies もACTの専門知識とグローバルなリーチを活用できるため、インパクトを増幅できるようになります。 

  

「ESGソフトウェアというスペースは、常に私たちの視野に入っていました。私たちはこの急成長分野で、当社のお客様に最大の価値を加える企業を探してきました。こうして見出したのがGreen Project Technologiesです」とACT Commoditiesの共同創業者兼CEOを務めるBram Bastiaansenは述べました。「同社はこのように革新的なプラットフォームを、独自のやり方で創り出しました。ここに本物の起業家精神が反映されています。それはACTが座右の銘とする価値観であり、当社は常に奨励に励んでいます。このプラットフォームは完全な統合を提供するとともに、私たちに大きな感銘を与えました。しかも同社は素晴らしい成長をこれほど短期間で成し遂げたのですが、それを目撃したのは私たちだけではありません。私たちはとても興奮しており、これから一緒に仕事をすることを楽しみにしています!」 

  

2021年に創業したGreen Project Technologiesは、排出量の会計・管理・報告に特化したESGデータ管理プラットフォームです。同社のソフトウェアは組織内部の各システムをシームレスに統合します。システムには企業資源計画(ERP)ソフトウェア、電気・ガス・水道のアカウント、出張管理ソフトウェアが含まれます。直観的で先進的なこのプラットフォームには、業界平均よりもはるかに迅速な、短時間で実施できてアクセスしやすい導入プロセスという特長もあります。ユーザーはGreen Project Technologiesを介して、自社の排出量とともに、サステナビリティのその他の重要なベクトル(例:エネルギー&水の使用量、廃棄物の発生、社会的&ガバナンス関連の主要業績評価指標(KPI))を測定・管理・計算し、代表的な温室効果ガス(GHG)監査の基準に適合し、ユーザーフレンドリーなダッシュボードで進捗をモニタリングすることができます。 

  

ACTに加わるに当たって、Green Project Technologiesの CEO 兼創業者のSam Stark は次のように述べました。「当社にとって、ACTはタッグを組むのに理想的な会社でした。今まで米国で迅速に成功を享受できたことは幸運でしたが、サステナビリティソリューションを提供する世界最大のグローバルなプロバイダーであるACTと提携したことで、アジア太平洋地域や欧州など、他の地域にも進出できるサポートと自信を得ることができました。ACTと協力して、全世界の企業のためにエンド・ツー・エンドのサポートを構築できることに胸が躍りますし、サステナビリティのコミットメントとプログラムも深まります。またACTから学べることにも感激しています。ACTには、グローバルなサステナビリティ分野における10年以上の経験があります。同社の豊かな知識によって私たちがレベルアップすれば、既存のお客様や新規顧客の役に立つことでしょう。」 

  

ACTは13年以上にわたり、排出量を低減してサステナビリティのゴールを達成するツールを企業に提供してきました。Green Project Technologiesを買収した今、企業がそれらのゴールを設定・モニタリング・管理するのに役立つ製品を拡充してまいります。 

  

Green Project TechnologiesがACT Groupに加わったことは、数ヶ月前に立ち上げた「気候プロジェクト開発」イニシアチブと相まって、あらゆる段階と規模の企業のエンド・ツー・エンドの気候パートナーとしてACTをさらに強化するという目標に近づくための新たな1歩となります。ACTはエンド・ツー・エンドの脱炭素化ソリューションを提供しています。気候変動対策に取り組む際は、その道のりの初日から当社とパートナーを組めば、サステナビリティのゴール達成に導くプロの指導や格別なサービスやツールを利用できます。 

  

ACTはこの革新的なプラットフォームの力を利用することで、サステナビリティを全ての組織にとってより簡単で、より迅速で、よりアクセスしやすいものに変えて、全世界で気候変動対策の取り組みを加速してまいります。 

ACT Commodities Groupは、それがどんなに野心的であろうと、気候変動対策の目標を企業が達成できるよう支援を行います。当社は2009年に創業して以来、カーボンクレジット、エネルギー効率のプロジェクトと証明書、再生可能燃料、排出枠、再生可能な電力・ガス市場の専門家を生み出す、強いインパクトがある気候プロジェクトの信頼出来るパートナーを努めてきました。ACTのアムステルダム、ニューヨーク、パリ、上海、シンガポールのチームが、範囲な市場の知識に裏打ちされたオーダーメイドのソリューションを提供します。エネルギーの移行が始まって以来、当社は新しいものをいち早く導入し、常に新製品を見出し、新規市場に参加してきました。環境市場を形成することで、ACTは企業が持続可能な未来を追求できるようにしています。 

企業がサステナビリティの道のりのどの段階にあるかに関わらず、Green Project社はそれらが排出量や他のESGデータを収集・処理・報告する方法を変えつつあります。Green Project社の直観的な会計プラットフォームには、電気・ガス・水道のプロバイダー、ERPソフトウェア、財務会計ソリューションなどが、お客様の既存のシステムに予め組み込んであります。これによってエネルギーや活動や支出の主要データを、簡素化されたセキュアなやり方で自動的に抽出できます。一旦データを収集したら、Green Project社がグローバルな炭素会計基準に従って、スコープ1~3の排出量を計算します。そしてパフォーマンスに関する洞察を表示する直観的なダッシュボード分析を提供し、監査に十分対応できて主要な枠組みに提出可能なレポートを生成し、幅広い脱炭素化ソリューションとお客様を結びつけて、スコープ3排出量管理の取り組みへのサプライチェーンとポートフォリオ企業の積極的なエンゲージメントを促します。Green Project社の業務は温室効果ガスの測定にとどまりません。ESGの個々の柱に関するカスタム仕様のサーベイ、ターゲット設定、ベンチマーキング、マーケティングのツールを多数提供して、ESGのコントロールとコミットメントを深める力をあらゆる規模の企業にもたらします。